
この作品は、モニュメント《海卵》を考案中の流氏が、打ち合わせの際に紙ナプキンに描いた小さなスケッチをもとに制作されました。
うみたまごの建築を設計した建築家の安田幸一氏が、そのスケッチに惚れ込み「拡大してエントランスのレリーフに起用したい」と譲り受けたのだそうです。完成間近に現場を訪れた流氏が、「卵の点の部分に金箔を貼ろう」と提案したことで、現在の姿になりました。安田氏はその様子を「だるまに目を入れるようだった」と語っています。
安田氏の建築に流氏が生命を吹き込むようして完成したこの作品は、建築とアートが融合した、うみたまごのシンボル的な存在です。
日本を代表する彫刻家。長崎県生まれ。幼少は東京と京都で暮らし、零戦パイロットとして終戦を迎える。その後日本各地を放浪。1955年、戦没パイロット追悼の作品を制作。"飛行空間"のタイトルで彫刻家としてはじめての個展を開く。香川県にNAGARE STUDIOを構え、制作の拠点とする。1964年、NY世界博日本館の壁画「ストーンクレージー」が世界博ベストワークとして紹介される。1975年、NYワールドトレードセンターへ250トンの彫刻「雲の砦」。ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションとして選ばれるなど国際的にも評価が高く、1967年には米タイム誌で日本を代表する文化人の1人に選ばれた。
建築家、安田アトリエ代表取締役、東京工業大学名誉教授
神奈川県生まれ。1983年東京工業大学大学院修了後、2002年まで日建設計勤務。1989年イェール大学大学院修了。1988~1990年バーナード・チュミ・アーキテクツ・NY勤務。2002年から2024年まで東京工業大学(現:東京科学大学)准教授・教授として教鞭をとる。2004年にポーラ美術館で日本建築学会賞、村野藤吾賞を受賞。2022年福田美術館、2023年MUNI KYOTOで日本建築学会作品選奨など受賞多数。
設置場所:うみたまごエントランスホール壁面
制作:竹中工務店
素材:化粧打放しコンクリートに打ち込み、一部金箔張り

この作品は、うみたまごを訪れるお客様を最初にお出迎えするアート作品として、彫刻家・作庭家の流 政之氏が制作したものです。
台座の上にカラフルな人型の彫刻が立つ姿は、今まさに卵の殻を破って誕生したかのような生命力を感じさせます。
流氏の人型をした一連の彫刻は「防人シリーズ」と名付けられ、形も素材も異なるさまざまな「防人」たちが、その土地の守護神のように全国各地に設置されています。しかし、ここまでカラフルなものはめずらしいとされています。夢や希望、そして生きる喜びに満ち、訪れる人々を歓迎しているかのようです。
うみたまごの特徴的な建築は、「巨大な青い船」をイメージしています。流氏は、この建築にあわせて本作を考案しました。竣工式では、流氏自ら作品に清めの酒をかけて完成を祝ったそうです。
日本を代表する彫刻家。長崎県生まれ。幼少は東京と京都で暮らし、零戦パイロットとして終戦を迎える。その後日本各地を放浪。1955年、戦没パイロット追悼の作品を制作。"飛行空間"のタイトルで彫刻家としてはじめての個展を開く。香川県にNAGARE STUDIOを構え、制作の拠点とする。1964年、NY世界博日本館の壁画「ストーンクレージー」が世界博ベストワークとして紹介される。1975年、NYワールドトレードセンターへ250トンの彫刻「雲の砦」。ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションとして選ばれるなど国際的にも評価が高く、1967年には米タイム誌で日本を代表する文化人の1人に選ばれた。
設置場所:うみたまごエントランス前広場
素材:コールテン鋼の上耐候性塗装 (2024年再塗装)

うみたまごでは、鑑賞に没入していただけるよう、照明にもさまざまな工夫を凝らしています。観覧通路の卵型ブラケットライトは、アルミ表面についた槌目がまるで魚のウロコのようにキラキラと輝き、優しい光を放っています。
アーティスト。1964年の初個展以降、東京と宮城県を主な活動拠点に絵画、立体造形、パフォーマンスなどさまざまな手法を用いて表現活動をおこなう。1965年から2002年まで日建設計にて建築の電気設備設計や照明設計を担当し、国内海外で多数のプロジェクトに参画。
設置場所:うみたまご通路壁面 (30箇所)
制作:さいとう工房
素材:アルミ (叩き出し仕上げ)

空や海に溶け合うように設計された屋上のインフィニティ・プールは、周囲の自然環境と一体化し、まるで無限に広がっているかのような雄大な景観を望むことができます。日が暮れると《うみのオブジェ》 が柔らかな光を水面に広げ、別府湾の夜景を拡張し、ここにしかない幻想的な光景が生まれます。
アーティスト。1964年の初個展以降、東京と宮城県を主な活動拠点に絵画、立体造形、パフォーマンスなどさまざまな手法を用いて表現活動をおこなう。1965年から2002年まで日建設計にて建築の電気設備設計や照明設計を担当し、国内海外で多数のプロジェクトに参画。
設置場所:海の景観プール
制作:ファニークラフト (上條 順次郎)
あそびーちには、海の生き物をイメージした3つの「あそべるアート」を設置しています。これらの作品は2014年に実施した全国公募でグランプリに選ばれた、建築家の金野千恵氏のプランを実現したものです。ここを訪れる人々を海の生き物に見立て、海のなかを散歩したり、楽しく遊んだりしている情景を思い浮かべながら考案されました。
貝のおうちを見つけたよ。やねからさしこむ光は、波にゆれるあぶくのよう。ヤドカリみたいにひとやすみしてみよう。

きれいな海のそこ、色とりどりのサンゴはまるでめいろ。サンゴにすむさかなのように、めいろのなかをたんけんしよう。

大きなクラゲとなかよくなろう。コブをつかんでよじのぼったり、カサをすべったり。クラゲもおどっているみたい。

建築家、teco代表取締役
京都工芸繊維大学 特任准教授
神奈川県生まれ。2005年 東京工業大学工学部卒業。2006-06年スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)奨学生。2011年 東京工業大学大学院博士課程修了、博士(工学)。2011年 KONNO設立。2015年 teco設立。2021年より京都工芸繊維大学 特任准教授。2012年 向陽ロッジアハウスで東京建築士会住宅建築賞金賞、2016年 ヴェネツィアビエンナーレ国際建築展日本館で審査員特別表彰、2023年に春日台センターセンターで日本建築学会賞(作品)などを受賞。
設置場所:あそびーち
制作:アンス、竹中工務店、レンゾー工房、佐伯建設
素材:人造石研ぎ出し、FRPの上ウレタン塗装、タイル
小さなお子さまが遊ぶ際には、必ず保護者の方が付き添ってくださるようお願いいたします。万が一事故等が発生した場合、その責は負いかねますのでご了承ください。







