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2019/03/22

セイウチの「泉」帰館、交代で「ミー」鳥羽水族館へ出発(ブリーディングローン)

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(輸送用ケージから出て、うみたまごの獣舎にむかう「泉」)

3月20日の朝、繁殖を目的に三重県の鳥羽水族館に出張中だったメスのセイウチ「泉(いずみ)」が1ヶ月半ぶりにうみたまごへ帰ってきました。
前日の夕方18時過ぎに鳥羽水族館を出発し、大型トラックで約14時間の長旅の後、朝8時半にうみたまごに到着しました。
輸送用ケージから獣舎に戻るとすぐにプールに入り、住み慣れた場所に安心したのかホッとした様子でした。

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鳥羽水族館ではオスのセイウチ「ポウ」くんと同居していましたが、妊娠したかどうかが判定できるのは秋以降になる見込みです。

セイウチの繁殖のチャンスは年に1度の排卵のタイミングしかなく、今月14日に行われた血液検査で排卵が終わったことを示す結果が出た「泉」をうみたまごへ戻し、代わりに排卵がまだ終わっていない「ミー」を鳥羽水族館へ送ることになりました。

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(トラックに収容されたところ。「ミーちゃん、頑張ってね!」)

「ミー」は、21日の16時にうみたまごを出発、翌朝22日6時に無事、鳥羽水族館へ到着しました。
健康状態も問題なく、現在は一般公開されています。

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(到着後、リラックスする「ミー」(右)と鳥羽水族館のメスの「ツララ」ちゃん(左上))

「ミー」は繁殖可能な時期を「ポウ」くんと同居して過ごした後、うみたまごへ帰館する予定です。

【ブリーディングローンとは】
希少な動物を絶やさず増やしていくために、動物園や水族館同士で動物を貸し借りする制度。
鳥羽水族館とうみたまごは今年からセイウチのブリーディングローンにより繁殖を目指す取組を行なっています。

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↓到着後、眠そうな「ミー」