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2019/05/19
身近に感じるリバーゾーン。よく観察するといろんな発見が!
『うみたまご』の館内に入ってすぐの所に位置する「リバーゾーン」。
大分県内の淡水域を模した展示で、皆さんにも身近に感じる生きものたちが展示されています。
最初に展示されているのは、”大分”の名前がついたオオイタサンショウウオ。(2019年の春から展示を開始しました)
(↑写真:オオイタサンショウウオ展示水槽)
大分県佐伯市城山の個体から新種として記載され、主に大分県と、宮崎県、熊本県の一部に分布しています。
(↑写真:オオイタサンショウウオ)
サンショウウオやカエルなど両生類の仲間は、卵と幼生の期間は淡水中で過ごし、幼生は鰓(えら)で呼吸します。成長するとあしが生え、肺で呼吸するようになり、陸上生活に移ります。
現在展示しているのは幼生ですが、これから親と同じ姿に変わっていきます。
一生の間に、水辺と森、2つの環境を利用するサンショウウオの仲間をじっくり観察してくださいね。
そして滝が落ち込む水槽には、上流域に棲むアマゴです。
(↑写真:アマゴ)
ヤマメとアマゴの違いって知ってます?
アマゴにはキレイな赤い斑点があるんです。
これで見分けることができるんです。
また、大分県内で言われる“エノハ”とは、ヤマメとアマゴの総称なんです。
(↑写真:アマゴ)
そして皆さんが最も知る中下流域の生き物たちが棲むエリア。
コイやフナ類、オイカワ、カワムツなどが棲んでいます。
(↑写真:コイ)
春~夏にかけて婚姻色に染まったオイカワやカワムツを鑑賞することができます。
(↑写真:オイカワ)
お魚さんたちのなかには、雄は派手な色のものが多いんです。
雌の方は地味目の色がほとんど。
子孫を残すため、雌に猛アピールするために、お魚さんの雄たちも必死なんですね(笑)
このエリアには実は3匹のクサガメがいるんです。
(↑写真:クサガメ)
ときどき甲羅干しをしたり、かくれんぼしたりしているので、見つけてみて下さいね。
そして湖沼エリアに棲むタナゴゾーン。
(↑写真:カネヒラ)
ヤリタナゴとアブラボテ、カネヒラの3種類のタナゴが棲んでいる水槽。
ギンブナやドジョウなどもいるので、じっくり観察して探してみてね!
(↑写真:アブラボテ)
(↑写真:ヤリタナゴ)
大分県の自然環境を再現し、大分県内に棲む淡水の生きものを展示している「リバーゾーン」。
身近な環境だからこそ、どんなお魚がいるのか、どんな泳ぎ方をしているのか、じっくり観察することで新しい発見があるかも!?
身近なお魚さんたちが皆さんをお待ちしています!